第35回全国学校図書館研究大会の3日目.
知っている大学の先生に声をかけて頂く.この先生が力を入れている学校図書館の別の学会に行かなかったことを詫びる.私が大学のときにお世話になった(別の)先生が大怪我したことも初めて知る.だいぶ不義理をしている.
・F-7「効果的な情報サービスをどう行うか」分科会
-有料データベース
予算が許すならどんどん入れていきたい.授業で使いこなす自信もある.
ただ,図書館のトップページに有料データベースへのリンクだけを配して,検索エンジンへリンクしない姿勢は疑問である.有料データベースが検索エンジンより必ず勝っているわけではない.使い分けることが大切なのだ.
-パスファインダー
パスファインダーは「特定のトピック(主題)に関する資料の検索法をまとめたもの」などと言われている.が,つまりはwebで作るなら「リンク集」である.
しかしながら,パスファインダーというからには,単なるリンク集にとどまらず「情報検索のロールプレイ」が行えるようになっていないといけない.(というのは私の解釈である.)
つまりは教育用のものである.しかし,単なるリンク集にとどまっているものも多い.そして大学図書館や公共図書館でもパスファインダーは作られ始めている.
しかし,公共でパスファインダーを利用者に提示するのはいささか疑問がある.
「司書が作ったリンク集」と「検索エンジンの検索結果」とどちらが情報の信頼度が高いだろうか.
という疑問があるからだ.「中高生が使う場合」「一般の大人が使う場合」「(情報科の教員や司書である)自分が使う場合」と分けて考えてみて欲しい.
私が使う立場なら「検索エンジンの検索結果」を選ぶ.そして情報検索のプロに対して「検索エンジンの検索結果」を超えるパスファインダーを作る自信もない.(「主張」をするなら別で,検索エンジンを超えるパスファインダーを作る自信はある.)
学校図書館に戻って考えるならば,「インターネットに対しても「選書」したい」と思っている教員が多いことを実感する.
理想論を言うと,私は「自分で全て判断できる人間」を育てたい.先に教員が情報を選別していると,そのような能力は育てられない.
教育目的のパスファインダーは否定しない.しかし,パスファインダーを使わずとも知りたい情報が得られる人間になって欲しい.
次回は熊本とのこと.時刻表を見ながら旅程をいろいろ考える.