「
書籍についているバーコードで蔵書管理ができないか?」への
ごまめさんのコメントへの回答です。回答遅くなりました。
このエントリーを書いた時には学校図書館に直接に関わっておりませんでした。
その後転職し専任司書教諭となったので、その時の経験を書きます。(現在は再び転職し、大学で働いております。)
約5000冊の遡及入力を1人で行いました。
ただ、バーコードラベルをすべての図書に貼り付けました。
その理由として、
- OPACの「登録番号」が8桁までしか対応しておらず、ISBN11がそのまま入れられなかった。
- TRCから購入したラベルが2000冊分ほどあった。(無くなった後は「ラベルシール 」を用いた。)
- 蔵書印を押す、などのシールを貼る以外の装備をすべてしなかった。(本当に何もしないで配架されている資料が多数あり、そのままだと図書館の本かどうかもわからない)
がありました。
ただ、OPACが対応していればバーコードシールを貼らなかったかもな、という思いは今でもあります。
以下はコメントです。
> それを元にバーコードを印刷して、
> 書籍のISBNの上にかぶせるようにはってはどうかと考えています。
できれば元のバーコードも読めるようにしておいたほうが何かと便利なのですが、図書委員がカウンター業務をすることを考えると、かぶせたほうが間違いはないとも考えられ、迷うところです。
> あまりに多数意見がISBNのバーコードを利用しての書籍管理は無理とおっしゃっているので、素人が浅はかに作業を始めて無駄になってもと思っています。
> ただ、本当のところ複本を管理できればなぜ、不可能なのかわかりません。
私は問題ないと考えています。
ただ、バーコードシールを貼らない選択がベストになる条件は少ないと考えています。
まず、新規購入であれば、装備したものを納入してもらうべきで、装備ありであればバーコードシールは貼ってあります。
(自館装備をするのは意味がなく、その時間があれば生徒と向き合うべきです。)
したがって、ISBNのバーコードを用いるのは「遡及」か「寄贈など」に限られます。
そして、「遡及入力すべき資料が、ある程度装備されている。」ことが必要です。装備をするのであれば、バーコードシールを追加するのはそれほど面倒なことではなく、(利用回数は少ないと予想され)装備しないとしたときは、蔵書印を押すよりバーコードシールを貼ったほうが楽だからです。(規程で蔵書印を押すことになっているほどのところならば、何もされないで配架されていることはありえません)
また、ISBNのバーコードだと、貸返の時、特に返却の時にひっくり返してバーコードを探すなど、一手間かかることも考えられます。日本の本は右開き、左開きあるからです。
(バーコードシールは右開き左開き関係なく同じ場所に貼るので、背の向きを揃えて積みさえすれば連続して読み込めます)
これは、蔵書点検の際にも同じことが言えます。
「貼らないメリット」と「貼らないデメリット」を、図書委員や自分が異動した後のことをも考えて選択すれば問題はないと考えられます。